あなたのその手。
きょうはどのくらい働いたことでしょう。子どものために、家族のために、そして自分のために… よくお聴きするのです。小さなお子さまを育てていらっしゃるお母さんが「きょうも何もできなかった」とご自分を責めて。。。
何も⁈
「やろうと思っていた家のことが思うようにやれなかった」
それはなぜ⁈
「子どもが泣いてずっと抱っこしていたから…」
そっか、何もやれなかったどころか、ご機嫌のよくないお子さんを抱っこするというお世話に追われていたのですね。
そんな日は、何もやれないどころか、きっとご自分の食事やトイレも後回しで過ごされていたのではと想うのです。
お母さんの手は、働きものです。眠りの時も、常にその手は子どもの動きに反応する準備をしています。
お母さんの身体はひとつ、手は多くてもふたつしかありません。できることには限りがあります。限りのない育児や家事の数々のなかでは優先順位をつけて臨むしかありません。
まずは大切な命に対応すること、衣食住のなかで生きるために必要なこと(食べて寝て排す)を先においてくださいね。だって、家庭の健やかさはお母さんの健やかさが不可欠なのですから。
やりたかったことがやれなかったとしても、毎日がなんとかまわっていけていればハナマルです!時々に、働きもののその手を眺めて感謝をお伝えくださいね。
「きょうもありがとう。お疲れさまでした。」
結婚当初から幸区に住み、3人の子育て時期を過ごしてきた2001年に助産院を開設。母乳・授乳・育児相談、両親学級・母乳講座・ヨガクラスを開催。痛くない母乳マッサージが定評。現在、川崎市助産師会の会長として、川崎市の母子保健の推進に尽力。