前回、宮澤賢治と川崎の関わりとして佐藤惣之助について紹介しました。
その惣之助の家は、現在は川崎信用金庫本店です。
その前は惣之助自宅。その前は…?
その前は川崎の中でもとても有名な場所だったということで、こちら「東海道かわさき宿交流館」で紹介したいと思います。
東海道かわさき宿交流館
「東海道かわさき宿交流館」は、「縁道」と川崎駅の間にあり、盛り上げ隊にもなじみの場所です。入館無料。
今日は2階の川崎宿の常設展示を見に行きますが、1階には周辺土産が売られていたり、4階は多目的スペースとして借りられる場所になっています。
展示室に入って、川崎駅前の今の航空写真が目に入ります。赤い太線が旧東海道。「川崎宿」と呼ばれるエリアです。19番が現川崎信用金庫本店:旧佐藤惣之助宅跡です。
昔の図で見ると、この通り以外は一面田畑や森で、宿場と呼ばれる場所だけが町の賑わいを感じます。
宿場とは?
宿場とは、当時は藩を移動できる身分の人は限られているわけでして…主な宿泊客というのは、参勤交代で江戸に上京する各藩の御一行であり、京都に上洛する将軍様ご一行様なのです。
その中で、ひときわ立派な建物が佐藤惣之助宅。「本陣」と書かれています。本陣は、ご一行様の中で身分の高い、主に大名・役人、ごくまれに将軍が宿泊するのです。そのほかの家来は周辺の小さい宿に泊まります。一帯で宿を占有することになりそうですね。手配が大変だ…。
ジオラマや解説も
ジオラマでも川崎宿が再現されていました。宿場町以外は人が休める場所が無い感じがよくわかります。当時は、次の宿場までは自然の中を移動するので、旅のプランの違いも感じられるでしょう。
本陣の機能や間取りについても詳細な解説があります。
来館記念のフォトスポットもあるので、堅苦しくない見学をお楽しみください。