産後に起こるトラブル
産後のママには、赤ちゃんのお世話や身体の変化の影響で様々なトラブルが起こります。その中でも意外と多いのが手首のだるさや痛みを訴える方。手首の痛みは悪化すると腱鞘炎に発展することがあるため注意が必要です。
気をつけた方がいい事はありますか?
特に産後ママに気をつけて欲しいのが、「ドケルバン病」という親指の付け根に痛みが出るタイプの腱鞘炎です。
ドケルバン病とは?
手首の親指側の腱鞘炎です。親指を動かすときに痛みがあるのが特徴で、物をつかんだり持ち上げたりするときに手首に痛みを感じます。
ドケルバン病の初期症状
炎症している部位の痛み、慢性的なダルさが挙げられますが、酷くなると、少し動かしただけで電流が走るような痛みを感じます。
産後のママが腱鞘炎になりやすい理由
産後のママが腱鞘炎になりやすい理由は、赤ちゃんのお世話による手首の酷使です。産後は体力だけでなく、筋肉量も衰えているというのに加えて、初めての出産に赤ちゃんを抱っこするのに慣れていないというのが原因に挙げられます。
また、ママは毎日、赤ちゃんを長い時間抱っこしていますよね。赤ちゃんは平均3㎏前後はあり、また生後3ヶ月くらいまで1日に体重が25~30gほど増えていきます。そんな赤ちゃんを毎日抱っこしていれば、自然と手首に負担がかかりますよね。
特に初めての出産の場合、ママが赤ちゃんを抱っこすること自体に慣れていないため、落とさないようにと無意識に力が入ってしまいます。この緊張によって、手首を余計に酷使してしまうのです。
1つ1つは小さな作業でも・・?
抱っこ以外にも、赤ちゃんの入浴や授乳、赤ちゃんの頚を手首で支えていますし、毎日のおむつ替えもあります。それら1つ1つは小さな作業ですが、産後の育児と家事には仕事のように休みがありませんから、ママは手首に痛みを感じ始めても安静にすることもできず、悪化してしまうことも多いです。
産後の腱鞘炎はどう対処すれば良いか?
基本は動かさない、安静です。痛みのあるところに10分位冷やしてあげて下さい。痛いポイントは避けて、腕や、母指球のマッサージ、ストレッチなども効果的ですよ。痛みや腫れがひどいときは、整形外科や、私達プロにお任せください。